去る7月14日、静岡県に下記の要望書を提出いたしました。
静 肉 生 第11号
平成23年7月14日
静岡県知事
川 勝 平 太 様
静岡県食肉生活衛生同業組合
理事長 村 松 巖
放射性セシウムが検出された牛肉についての要望
日頃より食肉業界につきましては、格段のご理解ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
さて今般、と畜検査により食用に適した牛肉から基準値を超える放射性セシウムが検出されたことは、食の「安全・安心」を根本から覆す重大な事態であり、福島県が決定した計画的避難区域及び緊急時避難準備区域から出荷する牛の全頭検査だけでは、現在の食肉流通ルートの広がりを考慮すれば、とても国民全体が抱える不安を払拭するには十分であるとは思えません。
また、去る7月11日に、静岡県から放射性セシウムが検出された牛肉が一般に流通・消費されたことが公表されたこと等に伴い、消費者が風評に惑わされる懸念があります。
既に横浜市では、不安を抱く保護者への配慮との理由から市立小学校・保育園の給食での牛肉が使用禁止となるなど、BSE発生時と同様、他県への波及も懸念され、直ちに健康被害には及ばないとの繰り返し報道されている状況下にあっても、その影響は極めて深刻であります。
つきましては、下記の通り要望いたしますので、特段の措置を講じて頂けるよう宜しくお願い申し上げます。
なお、本要望に対するご見解をお伺い出来ればと存じます。
記
1.食用の適否を判断する最終責任を国が負う以上、福島県のみならず全国の食肉センターにおける、いち早い全頭検査の実施を国に要望して頂きたい。
2.風評被害を助長するような動きに対し、常に注視頂くとともに、風評被害を防ぐため、必要に応じた是正処置を行うよう国に働きかけて頂きたい。
以 上